ここでは、体調の変化と妊娠について述べていきたいと思います。
子宮や卵巣付近の鍼灸は、文字通り子宮卵巣の周りの緊張を取る方法になります。子宮や卵巣に何らかの負荷がかかているときは、体表に固さとなって現れます。月経痛がひどい人は顕著に表れる傾向になります。
また、お腹全体が冷たかったり、張っているという方も見受けられます。便秘症の方が多いのですが、押すと硬くて痛がります。
骨盤を立体的にみると、お尻や腰あたりの硬さも目立ちます。腰痛持ちの方や過去にぎっくり腰を何回もしている方は要注意です。とても硬くなっていて指が入らないこともあります。
それも子宮や卵巣に外側から負荷をかけているか、子宮卵巣が弱っているときの身体の表現になります。
鍼灸を行っていくと、だんだんお腹が柔らかくなっていきます。便秘も場合によっては、かなり改善していきます。下痢の人も正常になっていきます。
排便がうまくいくようになると、体の不純物が減っていきます。東洋医学は出す、ということをとても重要視します。悪いものを出していけば健康に近づいていくからです。
月経状態も変化していきます。だいたい30日前後の周期に収まるようになり、月経痛も緩和し、月経の色もきれいになっていきます。かたまりも減っていくでしょう。多すぎたり、少なすぎる経血は正常に近づいていきます。子宮卵巣の準備が整っている状態になり、もうすぐ妊娠なんだろうと感じます。
また、全身に鍼をするのですが、五臓六腑が活性化していきます。血流も全体的によくなるので、隅々まで血が巡ることとなり、しもやけなども改善していきます。
疲れやすい身体や虚弱体質の方、ストレスで体調不良の方は爽快な体調になっていきます。
そのような状態は妊娠するうえではとても重要なことです。
ぼろぼろの状態では妊娠しないように体が拒絶しているのかもしれません。また、妊娠しても、うまく育たないかもしれません。
健康な状態で健康にはぐくみ、元気な赤ちゃんを産んでもらうということが大切です。
顔色が明るくなり、いろいろありますが前向きな状態に回復しやすくなります。
そのような状態こそ、妊娠一歩手前であり、目に見えるようで見えない効果といったところでしょうか。
体調の改善と、月経の改善。このふたつは非常に重要視しております。
人によって時間はかかりますが、体調が悪い人ほど実感しやすくなります。
ぐっすり眠れた、不安感がすっきりした、などとメンタル的にも落ち着いていきます。
心身が整っていくことを観察しながらいろいろ行っていきます。
ですので、ご来院の際は困っている症状を全部言ってくださいね。妊娠につながっていくと思いますから。