治療の回数や間隔はよく聞かれることの一つです。
年齢が高いほど、回数と間隔は多くなります。
20代と40代では体の妊娠しやすさがかなり異なります。
30代前半と後半でもかなり異なります。
40代は1つ年齢を取るごとに妊娠、出産するハードルが残念ながら高くなっていきます。
また、体調の悪さや体質的な弱さがある方も、少ない回数では無理があります。
各家庭の経済的なこともありますし、体外受精等で費用がかさむ中のやりくりは大変だと思いますので、あまり無理な通院はお勧めしません。
週に2回(もっとも改善し妊娠しやすくなります)
対象となる方
- 直近で体外受精の採卵や移植を控えている方
- 40代で妊娠を急いでいる方
- 体調が悪い
- 早く妊娠を望む方
集中して体の改善を狙います。また、体外受精がすぐに控えている方は1回や2回ではよい結果が出るかというと難しくなりますので、週に2回ほど来ていただきます。
これ以上の通院ペースは必要がないと当院は考えております。以前試験的に患者様のご協力のもと毎日に近い治療を行ったことがありますが、週2回の治療と大差がない結果でした。
標準ペース(推奨)
週に1回
対象となる方
- 体外受精のお休み期間の方
- 3か月から半年の時間猶予がある方
- 仕事が忙しい方
- 20代から30代中盤くらいの方
- タイミングや人工授精の方
- 体調が悪い時があるが、回復傾向にある方
当院の通常の治療ペースです。だいたい2か月目くらいに体調の変化や月経の変化が現れます。妊娠への手ごたえを感じ始める方が多くなります。3か月目ぐらいから妊娠する方が出始めます。鍼の効果が1週間ほどは続くように治療しておりますので、効果が消えないようにすることと、改善の上積みをしていくことにより、妊娠する身体をつくっていきます。
ゆっくりペース
2週に一回
対象となる方
- 20代で妊娠を急いでいない方
- 遠隔地の人
- 仕事が忙しすぎる方
- 不妊治療自体をお休みしたい方
ゆっくりとしたペースで焦らず妊娠を待っていきます。体の改善は遅くなりますが、半年から1年ほどかけて妊娠するお身体を作っていきます。また、不妊治療につかれてしまった方も現状維持で、気持ちが出てくるまでのお休み期間にはよいと思います。
3週間から月に1回
対象となる方
- 遠隔地にお住まいで、地元の鍼灸院に通院されている方
- 時間がないけれども最低限鍼灸をしようという方
遠隔地にお住まいでも当院の治療と地元の鍼灸院を併用することで、妊娠に対して前向きに取り組むことができます。大野市にはお弟子さんがいるので奥越地方の方には紹介可能です。当院に準じた治療を行えます。
他の地域も県外でしたら提携した治療院にはご紹介可能です。ない地域は当院で調べてご紹介します。
どうしても時間が取れない方も、鍼灸を要所要所ですることで少しでも可能性を増やすことができると思います。しかし、やはり体の改善が遅くなるのも事実です。1年ほどかけて妊娠するかしないかという感じです。また、30代後半から40代の方にはあまりお勧めできない通院ペースではあります。
通院ペースはこのように年齢、病院での治療状況によって変わります。
大体は週に一回をお勧めしますが、体外受精の採卵周期には月経開始から採卵までの約2週間の間に3~4回ほどの治療をお勧めしております。移植時は判定までの10日から2週間ほどの間に、2~4回ほどの治療をお勧めしております。
タイミングや人工授精の方は排卵日前後に合わせてスケジュールを組む形になります。月経中でも鍼灸は行えますので、またご相談ください。