あけぼの鍼灸院の不妊鍼灸の特徴
当院の不妊症に対する鍼灸を説明していきます。
主に二本の柱で構成していきます。
①太極（たいきょく）療法
太極と根源的なことを意味します。いわゆる全身治療です。
この治療は体全身に鍼をすることにより、妊娠するための土台を作ります。もしくは不妊症でいる状態を改善していきます。１か月、３か月先を見据えた治療となります。また、妊娠した後も安定した状態でお腹の赤ちゃんを育めるように強める意味合いもあります。
全身という文字通り、他ページでも記載しておりますように、頭の先からつま先まで全身に分布する内臓の経穴を使用します。各個人によって体質的な弱さがある場所が異なりますので、オーダーメイド的な治療となります。
②局所的な治療
子宮や卵巣付近、骨盤部への重点的な鍼灸を行います。太極療法では体を強め、大きな意味での妊娠を目指しますが、局所的に子宮や卵巣付近の鍼灸をすることにより、良い卵子や良い子宮環境を作り出すことを目指します。
子宮や卵巣付近の硬結（こりや硬さ）を緩めたり、お腹や骨盤部の冷えを改善します。実際妊娠された方のお腹や骨盤部は湯気が出るかと思うほど温かみを感じます。
太極療法に比べて短期的な視点に立ち、月経周期ごとに結果につながりやすい鍼灸治療でもあります。
流産を繰り返すタイプの人はお腹の緊張が不自然なほどなく、緩すぎたり、逆にカチカチに固まっています。そういう状態を鍼灸で適度な緊張と柔らかさをもった改善していきます。
実際に卵子の状態が上向いて体外受精でも妊娠しなかった方が自然妊娠していくようなケースも時折発生しますが、短期的な視点と長期的な視点を合わせながら、今月がだめでも来月に、もしくはその次に、と積み重ねていくことで時間を無駄にすることなく妊娠に近づいていくと当院は考えて治療しております。
当院の鍼灸の目指すところ
生殖医療学会で、ある医師より「鍼灸は効果がファジーなところが問題である。人によって効く効かないがある。そこが問題であるが、鍼灸自体の働きは期待している」と伺う機会がありました。
そこで、当院の目指すところを
「どのような人にも一定の効果がある鍼灸」
と設定しました。
改めてそういうことを言うのも今更ですが、効果がはっきりと出るタイプとなかなか出ないタイプの見極めは経験と勘によるものが大きく、言語化し第三者にも見えるようにすることは非常に困難なことです。
そもそも万人に等しいは無理としても、ある一定の割合で効果が出るということをはっきりさせることは、とても大切なことで、治療方法の検討やアップデート、その結果への考察から早期の妊娠が可能な人と、じっくり時間が必要な人への見極めに繋がることになります。
正直神のみぞ知る妊娠時期ではありますが、自らの手で手繰り寄せ、一日でも早く妊娠したいという皆様の気持ちが成就するように当院は研究と技術の研鑽をしていくことを目指していきます。